湯ヶ野温泉

2003/10/4



入り口には町外者禁止の文字も

 川端康成の伊豆の踊り子の舞台でもあるこの地。この町にも石碑があり文化会館みたいのもあって観光地になっている。しかし一歩足を踏み入れるとそこは田舎の景色。温泉は旅館がいくつかしかなく、あとは町営の湯だけ。一つは鍵が掛かっていて入れなく、地元の人に聞いたところによるとなんでも鍵を持っているのは地域の方々だそうで。
 しょうがなくふらふらしていたらもう一つの町営の温泉に。ダメもとでトライしたらなんとOKをもらいました。看板に書いてあるマナーを守ればいいよって。そんなもん当たり前だよ、大丈夫だよ、もう心からありがとうです。


あくまで町民の施設

 ここの温泉はいい、もちろんシャワーとかの施設はないけれど。川の匂いが残る清流の温泉で味もやわらかく澄みきった湯。温度は40度強で何度も入れ気持ちいい。観光客が来ないのでゆっくり入れてしかもタダ。こんな幸せな事があっていいのかって思ってしまった。過疎化が進んでいるみたいだけれど歴史的にも温泉的にもいつまでも残ってほしい湯。
 なにより管理人の記憶に焼き付けた出来事。それは隣の家の夕飯の匂いがきてもう感激、焼き魚であろう香りが漂ってきて夕食時のこの感覚。俗に言う温泉地ではなかなか味わえないぬくもりを感じてしまった。

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