秘湯について

 秘湯の定義って何でしょうか?
昨今、雑誌に書かれていますがその本質はなんでしょうか。その定義はどこからでしょうか。そんな素朴な疑問を感じて、今回は筆を取るであります。

 秘湯とは人に知られていない湯であるはずです。軽はずみに秘湯を教えてとよく聞かれますが、そうは簡単に教えられません。というか人知れず沸いているお湯なんか紹介しても仕方ありません。お互いの温度差を埋めるためには認識の違いを理解することが前提になければならないからです。
 一般的に秘湯レベルというのはどこにあたるのでしょうか。いろいろな友人に聞いてみたところ、車で行けないところ、というのが多数意見としてありました。ただ具体的な数字で割り切れるものではなく、なんとなくという曖昧な感覚での返答です。
 ではここで、その友人達に写真を見てもらいました。奥々八九朗温泉と田代元湯という野湯を。なぜこれをセレクトしたかというと野湯であり道のりの困難さはほぼ一緒だから。ただ違うことは車で横付け出来るか出来ないかの一点だと思いこれを選びました。このときの答えは八九朗の方が秘湯っぽいというのが全員の見解でした。車で横付け出来る方の温泉を秘湯としました。そして行くまでの行程を説明しても、全員の返答は変わらず八九朗温泉の方が秘湯と答えました。これにより秘湯のイメージに近いのが八九朗だからという考察が出来ます。つまりは秘湯の定義など始めから存在しないのかもしれません。それは、その人自身が歩んで来た今までの人生と照らし合わせたときに、素直に感激できるか否かが一番のポイントじゃないでしょうか。

 ちなみに自分の中での秘湯の定義は秘密にしておきたい温泉です。もちろん有名なところは除きますが、人にあまり知られたくなくて、自分の中で楽しみたい温泉、それが秘湯です。こんなHPを運営していたらそんなことも言ってられないのですが…
 それでも、友人を色々なところに連れて行って感動をさせたいって思ってます。温泉はすごい。これだけは自信持って言えます。きっと日本人のDNAに焼きついた何かを想起させるのだと思います。それが温泉の力であり、管理人が温泉から離れられない理由であり、人にはあまり教えたくないとなってしまう原因でもあります。
 でも、教えるから行くときは一緒に行こう。ってか一緒に行くから変なとこ教えてるし。仲間内で楽しむ秘湯ってのも悪くないのかなぁ。なんて思う今日この頃のたわごとでした。

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送