誕生日に思うことについて

　いや、なんてことはないんだ。結果は最初から解っていたことで。待ってはみるのだけれど、いつも待ちぼうけ。そんな表現正しくなくて、来ないって解っているもので。そしてなにより来るはずない、なぜなら他に行く場所があるからで。待たれる立場じゃない訳で。いつも突っ張って自分で必死に傷付かないようにして、勝手な想像と思い出だけで傷を癒して。そしたら次の傷はその分だけ深くなって。
　それ以上なんてないって思う。それはきっと今だけなんだろうって解る時が来る。そんなことも解ってる。昨日で２２歳になってそんなことは百も承知だ。でも仕方ないじゃん。今ここでこれ以上はないって思ってるんだから。そんな考えで逃げてるのも解ってる。じゃあ、どうすればいいんだ？
　未来に希望が感じられなくて、今は見ていたくなくて、でも思い出にはしがみついていたくはない。未来を妄想して、今は盲目で、過去は美化すりゃいいの？

　あなたに影響を受けたのは「同じ目線で見ていたかったから」。そんな言葉を聞いて、感じて、喜んで。「君が空を青くして欲しいと言ったら僕はそうしてきた」って歌詞があるけれど、まさにそんな気分。「電気がない生活を想像出来ますか？」月並みな表現でどうしようもないけれど、そんな言葉が一番あっているこの状況。
　誰かどうしたらいいか教えて下さい。解ってるんだ、どうしたらいいかなんて。どうしなければならないかなんて自分が一番感じてるんだ。いつもその脅迫感に苛まれてるんだ。その苦しみに圧迫されてるんだ。誰だって悲しいことなんかなくしたい。毎日が誕生日で、生きている事を心から喜んでくれる人がいて、出会えて良かったと言ってくれる人がいて。そんな大切な時間を過ごしたいと言ってくれる人がいて。自分も同じ気持ちで、時間をすべて捧げてもいいと思えて。
　自分の忙しさを盾に、大変さを言われて会ったところで、そんなところからは何も生まれない。そんなことより何をするか、なにをしたかが大切なのであって。なにもしないということを本気でしたってそれはとても幸せであって。
　過去のことは解らなくて。絶対に超えられないものであって。これからは誰よりも幸せにすると思うし自信もある。そんなことはないだろうし、やってみなきゃ解らないし、決めるのは自分じゃないからありえないことだけど。でも自分は絶対に幸せになる自信があるなんて言いたくない。本気でそんなこと思えない。幸せの定義が解らないから探し求めて、見つからないことは当たり前なのに不幸せだと感じていて。でも俺といることはあなたにとって決して幸せではないんだよね。それだけは確かな事実。
　でも今だってひょっこり現れて、抱きしめてくれて、頭を撫でてくれて、よく話をして、そして疲れたら勝手に寝ちゃうんだ。解ってるんだよ、後から何も言わなくていいんだよ。あなたにそんな言葉を掛けている自分、まだそんな勝手な期待をしてしまう。勝手な想像をしてしまっている。どうしようもないのだけれど、それがないと正直生きていることさえ苦しい。死んでしまったらどんなに楽だろうかと考えて。死んでしまったらどれだけ相手を自分の物に出来るのかと、そんな馬鹿なことを考えて窓の外を見ている。
　少しずつ解るようになってきて、感じてることを読み取れるようになってきて、自分を押し付けてしまいそうにもなることもあるけれど、そんなことはないんだよ。思ったことは言っているよ。そりゃ安心出来ないのかもしれない、解ってもらえないって思っているのだろうけど。それが正解なんだろうけれど。でも表現してる以上に理解している。それはつもりなのかもしれないけど、自分ではそう感じる。最初はこんな気持ちになると思ってなかった。そしてお互いの愛情と尊敬を求めたのは間違いでしょうか？

一度持った感情は
捨てられるほど弱くはなく
貫けるほど強くはなく

いや、正確に言うならば
貫くことは負けであるから
それを真摯に受け止められるほど
自分は強い人間ではないという事実

　表紙の言葉は残さないと言ったけれど、あまりにも自分が出てしまった文章だからここに残しておきます。こうしてHPに載せるべき内容じゃないのかもしれないのだけれど、残しておいていつか感じたいから。答えを出したいから。

　答えを教えて下さい。どうしなければならないかなんて解ってるんです。でもその先のことが解らないんです。それが解らないから前に進めないんです。次になにを糧に、どこを目指して行けばいいのか教えて下さい。目的なんかいらないって言うけれど嫌です。自分の幸せのために向かいたいから。今一番自分の思う最高の幸せ以上の幸せを誰か教えて下さい。他にあるとも、どこかにあるとも思えない。本当は２２歳になったから成長して、卒業しなきゃって書くつもりだったけど…
　こんなオチでもいいですか？